音無井路円形分水
水の安定まで200年以上かかった円形分水
宮砥・姥岳・入田の村で起こる水争いを解決するために造られたという円形分水。元禄6年(1693年)に音無 井路の開削計画が発案されますが、工事は困難を極め、工事失敗の責で岡藩士・須賀勘助が切腹。その後、九重野から約2キロの岩盤を削り、水が通ったのがな んと明治25年(1892年)!しかし上流に荻井路と柏原井路の取水口が設置されたため、音無井路は水不足になり、水争いが頻繁に起きるようになったため、公平に水を分配することを目的に、今の円形分水が造られたのだそうです。(昭和9年に完成、昭和59年に改修され今の形になっています。)サイフォン の原理を応用しており、毎秒0.7立方メートルの水が流れています。
年に一度行われる水神祭
毎年4月10日頃、「水神祭」が行われています。撮影に訪れた日、偶然にもこの水神祭が行われる日でした。準備のため、水路を清掃するため分水の水も止まっていて、実はとても珍しい姿だったようです。神主さんが到着して、粛々と水神祭が始ま り、水への感謝を込めて水神様へ供物を捧げました。「水は農家の魂なり」と、円形分水の歴史を記した案内板にも書いてある通り、水は今でも畑を潤していま す。
白水の滝
- 住所
- 879-6122 大分県竹田市荻町陽目
豊の国名水15選のひとつ
岡藩主中川公も御茶屋を建てていたという名瀑で、豊の国名水15選のひとつに数えられています。画聖・田能村 竹田が「天下奇景白水滝」と白水の滝を称える言葉を残している他、江戸後期の歌人、千種有功は「豊国の国の宝と岩間より湧きて泉の白玉」という滝の歌を詠んでおり、多くの文化人に愛された滝です。
清涼な空気に癒されよう
大きな岩の間から、約40メートルを流れ落ちる水の勢いは迫力満点!落下した水滴が細かな飛沫となって、滝の 周りにひんやりとした清涼な空気を生んでます。青々と繁る森林の緑や、透明度の高い水を眺めていると日常のストレスや疲れを癒されるような気がします。どうどうと流れる水音の合間からは、小鳥たちのさえずりも。バードウォッチングも楽しめそうです。