竹田市の八社参りと歴史にふれる

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 九州と中国地方では三社参りの風習がありますが、ここ竹田市では八社参りをご紹介します。
 八社参りのルールはありません。昨年のお礼を述べ、また今年一年明るく過ごせるよう心をこめてお参りしましょう。
 ここ城下町竹田の町割りを見ると碁盤の目状になっています。江戸時代、岡城跡を起点に四社(現在は三社)が城下町を邪気などから守るよう配置されていました。その神社の中心の総主神に城原八幡社が勝山(かつやま)にあり岡城から20石を拝領していました。その後、城原八幡社は神託により現在の位置に移りました。 お正月の三が日、庶民は自宅から近い三社にお参りしていたことでしょう(三社参り)。
 しかし、三社参りには諸説あります。少し離れた親戚に正月の挨拶にいく途中に参詣したこともあったようです。 色んな神社を巡り、その土地の歴史や文化に思いを馳せてみませんか。

【神社参り】
豊後竹田駅スタート
 ↓1.6㎞
(車で約5分)

廣瀬神社

所在地:大分県竹田市竹田2020
電話:0974-62-3074
主祭神:日露戦争の旅順港閉塞作戦で部下を探す途中戦死した広瀬武夫と戦没者。

広瀬武夫の人柄が分かる記念館も併設されており、 社殿前では、広瀬武夫の胸像(作:渡辺長男)が参拝者を見守っている。

廣瀬神社
廣瀬神社
廣瀬神社
廣瀬神社

 ↓8.2㎞
(車で約15分)

城原八幡社(きばる はちまんしゃ)

所在地: 大分県竹田市米納1048
主祭神:景行天皇、応神天皇、神功皇后、比売大神、他二神
ご神徳 : 縁結び、諸願成就

『日本書紀』によれば景行天皇が景行天皇12年(伝82年)に熊襲征討の折り、碩田国(現在の大分県)に巡行し土蜘蛛を討った際に城原に行宮を置いたとされる。
江戸時代には岡藩の総鎮守であり、現在も豊後八幡七社の一つとして数えられる。社格は縣社。

毎年10月中頃に夜神楽・秋季例大祭が行われ、大祭では竹田市指定無形文化財の阿鹿野獅子(あじかのしし)が奉納される。

城原八幡社
城原八幡社
城原八幡社
城原八幡社

 ↓7.7㎞
(車で約13分)

扇森稲荷神社(通称:こうとうさま)

所在地:大分県竹田市拝田原字桜瀬811
電話:0974-63-1588
主祭神:保食大神(うけもちのおおかみ)・猿田彦神(さるたひこのみこと)・大宮女命(おおみやのめのみこと)
御利益:商売繁盛(事業繁盛、五穀豊穣、漁業大漁)、家内安全、交通安全、学業成就

扇森稲荷神社(こうとうさま)
扇森稲荷神社(こうとうさま)
扇森稲荷神社(こうとうさま)
扇森稲荷神社(こうとうさま)

↓15㎞
(車で約30分)

穴森(あなもり)神社

所在地:大分県竹田市神原1432番地
主祭神:大蛇の御霊

岡城(現、岡城跡)最初の築城主である緒方三郎惟栄(おがたさぶろうこれよし)は、この嫗岳(うばだけ)大明神の末裔と伝わります。場所は、健男霜凝日子(たけおしもこりひこ)神社の近くで、祖母山麓に鎮座する。社殿の奥には白蛇が生息していたと言われる岩窟がある。

穴森神社
穴森神社
大蛇伝説の洞窟
大蛇伝説の洞窟

↓24.6㎞
(車で約40分)

荻(おぎ)神社

所在地:大分県竹田市荻町新藤
主祭神:健磐龍命外(たけいわたつのみこと)5柱

樹齢380年以上のイチョウの木が特別保存樹木に指定されている。大分県の無形民俗文化財に指定されている「ゆたて神楽」の湯を浴びると、疫病除けや長寿になるといわれている。

荻神社
荻神社
荻神社
荻神社

 ↓12㎞
(車で約25分)

禰疑野(ねぎの)神社

所在地:大分県竹田市今
主祭神:景行天皇・健磐龍命・阿蘇姫命・高龗神・菅原道真四柱・天照皇大神

景行天皇が九州征西の途中、土蜘蛛の情報を聞き討滅、このとき兵たちを労らわれたことが、「禰疑野(ねぎの)」の地名の由来と云われている。景行天皇が土蜘蛛を討伐した事から、昔より虫封じの神社としても知られる。

禰疑野神社
禰疑野神社
禰疑野神社
禰疑野神社

 ↓6.8㎞
(車で約12分)

籾山(もみやま)八幡社(籾山神社)

所在地:大分県竹田市直入町長湯8352
主祭神:直入物部神 (饒速日神、天津赤星神)

景行天皇が土蜘蛛討伐を行うにあたって、戦勝を祈願した三柱の神、志我神、直入物部神、直入中臣神のうち、直入物部神を祀ったのが直入物部神社の始まりとされる。
ご神木であるケヤキは樹齢推定800~1000年と云われており、緑いっぱいのパワースポットとして注目を集めている。

籾山神社
籾山神社
籾山神社
籾山神社

 ↓22㎞
(車で約30分)

宮処野(みやこの)神社(宮處野神社)

所在地:大分県竹田市久住町仏原字宮処野
主祭神:景行天皇、嵯峨天皇、日本武尊をはじめとする14神。

景行天皇がこの地方の土蜘蛛を征伐した際の行宮跡に景行天皇をお祭りしたことに始まる。
推定樹齢500年前後の老杉並木を始め、境内にはタブノキ・カヤ・ケヤキ・トチノキなどの巨木が生い茂り、大分県の天然記念物に指定されている。
秋に行われる例大祭「神保会(じんぼえ)」は、大分県無形民俗文化財に指定されている。

宮処野神社
宮処野神社
宮処野神社
宮処野神社