竹田市は、南画の最高峰の田能村竹田の生誕地であり、多くの南画家を輩出してきました。佐久間竹浦(1876―1925)もその一人です。京都で田能村直入の私塾南宗画学校に入塾し、直入や田近竹邨に南画を学びました。以後、南画の制作に取り組み、明治28年(1895)に京都南画展覧会への出品をはじめ、大正13年(1924)まで大阪・京都・東京・長野・名古屋・北越等での展覧会に出品しました。やがて帰郷し、南画制作の傍ら、後進の育成に尽力し、幸松春浦、衛藤晴邨、草刈樵谷らを育てました。また、瀧廉太郎とは直入郡高等小学校の同級生で、友人でした。
本企画展では、田能村竹田から始まる南画の復興にも尽力した佐久間竹浦の画業や人生を、没後100年を記念した回顧展として、当館コレクションをはじめとする約30点の作品・資料で紹介します。
※前期(7月7日~8月7日)、後期(8月9日~9月1日)で作品替えあり。