鳥たちの清々しい鳴き声や愛らしいしぐさは、古くから日本人の心を癒してきました。豊後南画の潮流を生み出した田能村竹田も、自然の中に息づく鳥たちを描いています。竹田(ちくでん)以降の多くの南画家も鳥たちをモチーフにし、自然の美しさなどを多彩な表現で描いています。バードウォッチングに出かけるように、凛として優美に羽をつくろう鶴や可愛らしく群れをなしている雀など、南画に描かれた様々な鳥たちを眺めると、心が和やかになります。
本展では田能村竹田が鶴や雀たちを描いた重要文化財の名品を生誕地にて「里帰り展示」するとともに、竹田(ちくでん)以降の南画家が様々な鳥たちを描いた多彩な作品約30点を紹介し、画家の鳥たちに寄せるまなざし、創意工夫に満ちた表現をご覧いただきます。
皆さまのご来館をお待ちしています。
【関連イベント】 記念講演会「田能村竹田と花鳥図」
開催日時 11月23日(木祝) 13:30~15:00
講 師 野田菜生子氏(大分市美術館学芸員)
定 員 30名(聴講無料、事前申込必要)
お申し込みはお電話で 0974-63-2200〈竹田市歴史文化館・由学館〉