「豊後南画」の潮流を生みだした田能村竹田。竹田以降の多くの南画家が彼に憧れ、彼に学ぼうとしました。田能村竹田は中国に由来する正統的南宗画法に基づき、自らの絵画表現を追及しましたが、その姿勢は帆足杏雨や田能村直入をはじめとする豊後国出身の南画家たちにも継承されていきました。ある意味、時代の流れに反し、独自の地域性をもってそのスタイルは継承され「豊後南画」という用語が使われるようになりました。
開館一周年記念として、本展では国指定重要文化財の竹田絵画の名品を生誕地にて「里帰り展示」するとともに、帆足杏雨から草刈樵谷まで竹田に学んだ形跡の証である「臨模作品」をはじめとして、地域性豊かに発展した「豊後南画」の特徴を紹介します。
【ギャラリートーク】
日時:11月7日(日)、11月20日(土) 13:30~14:30
会場:竹田市歴史文化館 特別展示室ちくでん館