少年時代を竹田で過ごし、後に日本の近代音楽の扉を開いた瀧廉太郎(1879-1903)。そして、廉太郎を応援し支え続けた従兄の瀧大吉(1862-1902)一家。大吉は、明治16年(1883)5月に工部大学校造家学科を卒業し、建築家として活躍していました。廉太郎は、上京後、大吉のもとに身を寄せて勉学に励みました。大吉は廉太郎の相談相手となり、よき理解者でもあり、音楽学校での勉学についても様々な形で支援しています。大吉が長期出張中には妻・民子が廉太郎を支えました。廉太郎が体調を崩しドイツから帰国した際も大吉と民子が横浜港に出迎え、しばらくの間、廉太郎を療養させていました。大吉は、廉太郎療養中の明治35年(1902)11月、脳溢血で倒れ、亡くなりました。廉太郎が亡くなる約半年前でした。
廉太郎の没後120年にあたり開催する本展では、廉太郎や大吉の生涯・業績やルーツである瀧家について史料や写真、楽譜等の様々な資料で紹介するとともに、遺作となった「憾」に廉太郎が込めた思いについて想像していただきます。
皆さまのご来館をお待ちしています。
◆ワークショップ「紙巻オルゴール」
開催日 7月2日(日) 9:00~16:30
※時間内であれば常時行っております
料金:無料(予約不要)