上坂田磨崖神像

城下町・竹田エリア

上坂田磨崖神像

竹田市指定史跡の上坂田磨崖神像に久しぶりに行ってきました。
安定の迫力で、とても感動です。入口の神明社の鳥居石窟までは大体10分くらい林の中
を進みます。
駐車場が無いので、歩いて20分くらいの黄牛の滝駐車場に車を停め、里山を歩きながら
向かいました。たまには、ゆっくり歩くのも良いものですね。

上坂田磨崖神像 (竹田市指定史跡)
場所: 大分県竹田市上坂田719

黄牛の滝で有名な宮城地区。その宮城地区の神明社がある石窟内右側の岩壁に彫られている大きな像。形状から烏天狗を想像させるこの像は、顔は人面をしており、鼻は誇張され、肩から大きな羽根が左右についています。

「嘉永六丑年」と刻銘されていることから、1853年代に彫られたものと考えられています。

これが天狗信仰だとすれば、天孫降臨で神々の導き役を務めた猿田彦命が天狗に置き換えられたと考えられます。また、土地を鎮めることや浄めの役割をする信仰からは、天狗信仰の彦山との関連も考えられます。

Photographs & Text by Kosuke Goto