穴森神社

荻・祖母山麓エリア

「平家物語 緒環の章」に登場する由緒ある社殿と洞窟で、嫗岳(うばだけ)大明神の化身である大蛇が住んでいたという洞窟が御神体です。

岡城(現、岡城跡)最初の築城主である緒方三郎惟栄は、この嫗岳大明神の末裔だと伝わります。

源平合戦での緒方三郎惟栄の活躍が書かれた「平家物語 緒環(おだまき)」の章で惟栄は、怖ろしき者(大蛇)の末裔であると紹介されており、嫗岳大明神(大蛇)と華御本姫との神婚伝説(神様と人間の婚姻)も書かれています。
華御本姫は通称うた姫と呼ばれ、穴森神社の洞窟と宇田姫神社(お隣の豊後大野市清川村)の御神体である穴とは通じているという説もあり。
また、神婚伝説もあることから恋や出会いの場所としても有名で、多くの参拝者が訪れます。
この洞窟内の子授け石(小石)を持ち帰ると、子宝に恵まれるという言い伝えもあり、めでたく願いが叶った参拝者は御礼参りと共に子授け石を洞窟内にそっと戻しに来ます。

江戸時代初期、岡藩主 中川久清の命令で池に穴を開けて水が抜かれ、元禄時代の1703年には、この洞窟から大蛇の骨が発見されたと伝えられています。

(場所)
神の里交流センター「緒環(おだまき)」近く
大分県竹田市神原1432番地
アクセス:豊後竹田駅より車で30分