湯乃原の薬師如来 (竹田市指定有形文化財)

長湯温泉エリア

湯乃原の薬師如来(竹田市指定有形文化財)

長湯温泉の湯乃原天満社境内にある薬師堂(写真2枚目)の薬師如来像と地蔵菩薩立像の二体は、約312年前の作で砂岩質緑石岩で彫刻されており、ここ長湯温泉を守護する存在として長く信仰されてきました。

毎年春と夏に開催される温泉祭りでは、この二体を清めるための「湯浴み」の行事が行われていましたが、温泉による傷みが像に出てきたため中止されています。

しかし、現在も7月後半に行われる温泉祭りでは仏前に長湯温泉の湯を供え、諸病退散、無病息災、家内安全の祈願が行われています。
(※今年の温泉祭りは中止です。)

また、この二体の背面に刻まれている「陽光院」は、岡藩六代目藩主の中川久通が京都から連れて来た女性であったと言われています。

時代を超えて大切にされている文化を味わいながら、長湯温泉でゆっくりと過ごしてみませんか?